「峠駅」峠の力餅が今でも立ち売りされる、山形の奥地に建つ秘境駅

山形県
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山奥の秘境駅、峠駅と今でも残る立ち売りの文化

峠駅は福島と青森を結ぶ奥羽本線の福島~米沢間にある無人駅です。名前の通り福島と山形を隔てる山脈の峠部分に位置しており、海抜は624mとかなりの高地にあります。

そしてこの駅、ただの山奥にある駅と思われますが、実は色々な魅力があるんです!

ホームが建物に囲まれた、異様な雰囲気の秘境駅

また、この区間は豪雪地帯でもあるため、ホームを含めた上下線が大きなスノーシェッドにすっぽり覆われています。また、山奥にあって利用客が殆どいない秘境駅のため、電車が来ない時間帯は週も含め人の気配が一切なく、普通の駅では感じることができない異質な雰囲気を楽しむことができます。

ホームがすっぽりスノーシェッドに囲まれている

スイッチバックの駅

峠駅の開業は1899年(明治32年)。福島~米沢間にある板谷峠は勾配がとてもきつく、当初はこの区間にある赤岩、板谷、峠、大沢駅は全てスイッチバックの設備があり、この4連スイッチバックでどうにか板谷峠を越えていました。山形新幹線開業に伴う改軌工事によりスイッチバックは廃止されましたが、今でもその遺構は残されています。

かつてスイッチバックに使われていた場所

今でも駅で立ち売りをしている

また、峠駅のもう一つの名物が、峠の力餅の立ち売りです。今はもうめっきりなくなりましたが、昔は駅に停まった列車の乗客に弁当などを売る立ち売りがよく行われていました。この峠駅はその立ち売りを今でもやっており、普通電車が到着するわずか30秒程度で立ち売りを行う姿が名物となっています。

下で紹介していますが、駅からすぐ近くの峠の茶屋で力餅を食べたり買ったりすることができます。

立ち売りに関しての詳細情報は販売している峠の茶屋のホームページにてご確認ください。

普通電車が来る時間には売り子がホームにやってきます

峠駅に車で行ってみた

峠駅手前のカーブ。右奥に峠駅があります。

道中の道幅はけっこう狭く、まさに秘境駅に向かっているんだとワクワクしてました(笑)

狭い道の先には峠駅がありました。駅名標がなければ怪しい倉庫か何かにしか見えません

この大きい峠駅の看板がとても味があっていいですね~。この古い建物の感じもとても良き。

ただバイオハザードっぽい感じで、中に入るのが怖い(笑)

ちなみに、峠駅から滑川温泉や五色温泉などを行くハイキングコースがあるようです。
ハイキングのゴールが温泉なんて良いですね。

しかしこの貼り紙を見ると↑のハイキングコースを歩く気が一気に失せます(笑)
熊さん怖いです

中に入ると線路の前に遮断機があり、列車が接近すると遮断機が下りるようになっています。線路にいたら思いっきり轢かれるので当然と言えば当然。

スノーシェッドの奥からは眩い光が差し込みます。

反対側はトンネルになっています。陰で見えないですが、この左奥側には昔スイッチバックに使われた時のトンネルが残っています。かつては、この峠の急坂を超えるためのスイッチバックが駅にありました。

意外にも電光掲示板がついてます。
最新の運行状況が確認可能。こんな山奥で数少ない電車が来ないとなると不安ですもんね、、

待合室の中は割と綺麗。ただ、建物の中の建物は閉塞感が強い気がする(笑)

23年8月時点では上下合わせて1日12本でした。
ただし朝夕に集中していて昼間は極端に少ない。

18きっぱーにとっては鬼門の区間です。

以外にも米沢まで330円。福島まで420円で行けます。価格だけなら米沢や福島に通勤も可能!?笑

峠というシンプルなのにインパクトが残る名前。この名前と字体と雰囲気が完全にマッチしていると思えるのは私だけでしょうか。これほどに峠駅という名前にふさわしい駅はきっとないだろう。

普通電車が来る際には、このホームで峠の力餅を立ち売り販売している人がいます。ただし止まる時間は他の駅と同じく30秒あるかぐらいなので、2~3人ぐらいしか買えてなかったです(笑)

僕も昔買おうとしましたが、置いていかれそうだったので辞やめました、、

色々見ていると踏切が下りて、山形新幹線のつばさがご来場しました。

もちろん高速で通過していきます。至近距離を通過する新幹線車両。なかなかの迫力です。

そしてつばさ号の色合いがとても好きです。かっこいい!

つばさが通過したらまたすぐ静寂の世界。この空間に一人でいると、昔にタイムスリップしたような、別の世界に迷い込んだような、不思議な感覚が感じられます。
所で左にある赤岩雨という看板はどういう意味なんでしょうか・・・?

トイレもあります。もちろん和式オンリー

あんまり詮索しなかったのですが、このスノーシェッドの奥にも引き込み線として使われた線路が残っていたり、外にはスイッチバックの遺構があったりするらしいです。

峠駅の雰囲気を存分に楽しんだので、外に出てお待ちかねの峠の茶屋に向かいます♪

峠の茶屋 力餅

峠駅の先には、建屋にそってまだ道が続いています。この道を進んで行くと・・・

出ました! 峠駅名物、峠の茶屋 力餅です。なんと朝7時から営業中。私が訪れた時も朝8時ぐらいですが問題なく入れました。

峠の茶屋入口 店の人が庭を掃除していました

庭には峠駅の昔の駅名票がありました。海抜が書かれているの良いですね。

峠の茶屋の母屋です。昔ながらのいい雰囲気の外観をしています。

峠の茶屋は明治27年の創業! なんと120年以上の歴史を持っています。峠の力餅は明治34年とこちらも100年以上の歴史を誇ります。こんな山奥で100年以上も営われてきたと思うと非常に感慨深い。

と思ったら、横には自分よりでかい謎のガンダム的なものがいました。とてもシュールな画です(笑)

中はこんな感じ。まさに茶屋という感じでとても良き。

定番のお餅からうどん、そば、お酒もあります。

私は峠駅で立ち売りされている定番の力餅を買いました。値段は1000円です。

中は8個のお餅が入っています。真っ白に輝いていて美味しそう!
ちなみに峠駅の横の隣の板谷駅であけました。

中にはあんこがぎっしり入っていて、ボリューミーで美味しかったです!
100年の歴史がある峠の力餅を食べることができて、とてもいい思い出になりました。

峠の茶屋のホームページはこちらからどうぞ

峠の茶屋 江川

峠駅出口すぐの道を少し上った場所にあります。

こちらでも力餅を買えるそうです。また、和食やビールなんかもここでいただけるそう。
事前予約がほぼ必須のようなので、行く場合は予約しておきましょう。

こちらにもワクワクするものが沢山ありました♪

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峠駅・峠の茶屋へのアクセス方法

電車

峠駅がある奥羽本線の福島~米沢間は普通列車の本数が少ないので要注意です。特に昼間は4時間以上空く時間帯もあります。もちろんつばさ号は全て通過です。

夜だとかなりホラーな雰囲気になるので、朝7時台到着の電車に乗って8時台の電車で去るのが個人的に一番良いいかなと思います。ただしその場合福島か米沢あたりで前泊する必要がありますが、、、

最新の時刻表はJRのHPからご確認ください。

車で行く

車だと時間を気にせず行くことができます。秘境駅は車の方が行きやすいという逆転現象が起きがち。

ただし国道でもない山の中に入って行くため、道は狭いです。

道はこんな感じで狭いです。が、所々新しくなっているところもあり、大体1.6車線分ぐらいはあったと思います。それでも狭いので特に大型車は対向車が来るときついと思います。

駐車場

峠駅の長いスノーシェッドの中(峠の茶屋の近く)に車が置けるほどのスペースがあります。

この道の奥に行けば、広めのスペースがあります。

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まとめ

・峠駅は1899年に開業した奥羽本線の駅。今は峠の力餅の立ち売りや、山奥の秘境駅として有名

・峠駅は豪雪地帯にあるため駅自体がスノーシェッドに覆われており、独特の雰囲気が感じられる

・峠駅のすぐ近くに峠の力餅の立ち売りを行っている峠の茶屋があり、茶屋でお餅などを食べらえる他、力餅の持ち帰りも可能

・峠駅に車で行く際は、道幅が狭いので注意

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