語るなかれ、聞くなかれ~湯殿山神社とは~
「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」
松尾芭蕉 (1689年)
湯殿山神社は湯殿山の中腹に鎮座しており、湯殿山は山形県の庄内地方に広がる出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)の一つです。
出羽三山の月山や羽黒山と同じく、湯殿山も古来から山岳信仰の場となっており、山自体に神が鎮まるとされていることから、古くから修験者が多く訪れており、今でも多くの修験者や参拝客が訪れる場所となっています。
実際私が行った時も白い装束を纏った修験者の方もいました。
かの松尾芭蕉も上記のような俳句を詠んでいるように、古来より湯殿山で見たことは一切口外しない「問わず語らず」のしきたりがあり、神域内の写真撮影は厳禁です。
なので、本宮の神域内の様子や御神体については一切情報がなく、謎に包まれています。僕も実際行くまでは何も情報が分からないので気になって仕方がありませんでした(笑)
参拝の際は裸足になってお祓いを受ける必要があります。また、お祓い代として五百円が必要です。
神社についての詳細は公式ホームページからどうぞ
気になるので湯殿山神社に行ってきました
湯殿山の地図は↓のようになっています。
・大鳥居(レストハウス)までは有料道路を通って自家用車でも行くことが可能
・大鳥居~本宮直務所までは徒歩か参拝バスで行くことが可能
・本宮直務所から本宮内は徒歩のみで行くことが可能
湯殿山神社大鳥居
国道から有料道路を通ってやってきました!(アクセス方法はこちらからどうぞ)
これが湯殿山神社の大鳥居! 湯殿山神社境内への入口です。
大鳥居というだけあってめちゃくちゃデカいです。山々をバックに聳え立つ朱色の鳥居、圧倒的な存在感を放っています。
額束には湯殿山本宮と記されています。黒背景に金文字でとてもカッコいい。
湯殿山神社レストハウス
大鳥居の横には湯殿山レストハウスがあります。中にはお土産が売っているほかに食堂もあるので、ここで栄養補給も可能。また、本宮へのバスチケットなどを買うことができます。
レストハウス内にはお土産さんや食事処があります。本宮へのバスチケットもここで購入できます。
神社の横なのでお土産等の類はあんまりないのかなと思ってましたが、普通に色々売ってます(笑)
出羽三山参拝グッズの他に、ここでしか買えないものもあるようなので、湯殿山に訪れたらぜひ寄ってみるといいと思います。
お酒もあります。米どころの庄内、日本酒は間違いなく美味いんでしょうね~!
湯殿山参籠所
大鳥居のそばには参籠所があります。参籠とはある期間こもって神仏に祈願することです。
ある期間と言っても、ここでは一泊から宿泊可能(一泊2食付きで10,850円+入湯税150円)。なんと日帰り入浴も可能(800円)。月山への登山客も多いのもあってかなかなか充実しています。
詳細は湯殿山参籠所のHPからご確認ください
泊まらなくても、昼ご飯を食べることが可能です。ここで精進料理を食べるのもあり。
大鳥居から湯殿山神社 本宮直務所への行き方
大鳥居から湯殿山神社本宮までは徒歩とバスの2つの行き方があります。
大鳥居~湯殿山神社本宮 (片道) | 徒歩 | バス |
時間 | 20分 行きは登り | 10分 |
費用 | 無料 | 200円 (往復400円) |
距離は約1.3km程度ですが、115mほど登ります。
バスの場合、片道200円、往復400円です。片道だけ使用も可能。
歩くと20分ぐらいかかります。ちなみに私はバス代をケチって行き帰り両方歩きました
行きはバス、帰りは費用対効果が一番高い気がします。
バスは10時半以降は20分に一本となかなかの高頻度であります。
酒田市の市内バスより全然多いmmじゃないか?(笑)
月山への登山客もいるので、山奥にもかかわらず人の数は多いです。
ちなみに私は体力があるなら徒歩をおススメします。というのも、道中の山々の景色がとても綺麗だし、周りも静かなので大自然を感じながら歩けるからです。道もバスしか通らないためほとんど気にせず歩けます。黄色の歩行者用の線も引かれています。
行きは上りなので、帰りだけ徒歩にするのが一番良さそう。
ただ夏場は素直にバスに乗った方がいいですね。
途中にある御沢橋。朱色の欄干がとても綺麗です。
橋から見える壮大な山々の風景。とても癒されます。
本宮直務所
本宮直務所でバスは折り返します。
これ以降は本宮まで全員徒歩になります。といっても5分程ですぐに本宮に着きます。
トイレや売店はこれ以降はないので、ここで済ましておきましょう。
売店と自販機はあります。バスに乗る人はここで待ちます。
この先は神域なので撮影も禁止。気持ちも締まります。
本宮直務所~湯殿山神社本宮
ここから先は語るなかれを遵守し、内容は書けません。
言えることは、参拝の際は裸足になることと、参拝の前にお祓いを受ける必要があります。また、お祓い代として五百円が必要です。
※お祓いというと仰々しく聞こえますが、すぐに終わります。
ぜひ実際に行って体験してみて下さい。
湯殿山神社(大鳥居・レストハウス)へのアクセス
どの手段で行く場合も、2023年は6/1(木)~11/3(金)以外の期間は閉山するため湯殿山神社にアクセスできないのでご注意ください。
車で行く
湯殿山の大鳥居まで自転車や車で行くには、湯殿山有料道路を通らなくてはなりません。
湯殿山有料道路は総延長2.6kmの道路です。国道112号から分岐し湯殿山神社までをつないでいます。
有料道路なので途中に料金場があり、そこで通行費(下記)を支払います。
湯殿山有料道路の営業期間
また、湯殿山有料道路の営業期間は2023年は6/1(木)~11/3(金)です。それ以外の期間は冬季閉鎖となり、湯殿山へはアクセスできないのでご注意ください。
営業時間:通常8:15~16:40 ※入口ゲートは15:50閉鎖(7/15(土)~8/20(土)は16:20閉鎖)
湯殿山有料道路の通行料金
支払いは現金のみになります。
https://www.shonaikotsu.jp/tourism/toll_yudono.html
駐車場
有料道路の終点が大きな駐車場になっています。
登山客は手前の駐車場に置くように書かれていますが、参拝客は奥の駐車場に停められます。
ハイヤーで行く
庄交トラベルから、“まっすぐハイヤープラン「湯殿号」”が出ています。
予め日時を予約することで、JR鶴岡駅、エスモールから湯殿山参籠所までのハイヤーを利用することができます。下記のバスより費用は掛かりますが、。人数が多いとその分安くなります。
↓”まっすぐハイヤープラン「湯殿号」”の内容になります。詳細は庄交トラベルHPでご確認ください
https://www.shoko-travel.jp/info/12964/(庄交トラベルHP)
バスで行く
※バスについての最新情報は必ず庄内交通HPでご確認ください。
下記情報も全て庄内交通HPをもとにして書いています。
7~9月の特定の日にちで、庄内交通の山形線(山形~酒田間を結ぶ)の一部のダイヤで「湯殿山口」バス停を経由します。
高速バス山形線を利用し「湯殿山口」から湯殿山(仙人沢)へ向かうor出発する場合、湯殿山口から湯殿山仙人沢まで無料送迎してくれます。※利用日前日の13:00までに要予約!
https://www.shonaikotsu.jp/highway/yamagata.html
酒田・鶴岡から
7~9月の指定日のみ酒田駅前等から「湯殿山口」に停まるバスが1日2本出ています。
ただし15:03湯殿山口着のバスの場合、当日はそれ以降のバスがないので実質酒田駅前から日帰りで向かう場合は6:15分発のバス一択になります(※エスモールバスターミナルなどで乗り替えの必要あり)。
鶴岡からは鶴岡駅近くのエスモールバスターミナル7:50発になります。
ちなみに高速バスは予約制ではなく、バス停に並んだ順のようです。
料金は酒田駅前からで大人一人2040円
山形から
山形からも7~9月の指定日のみ「湯殿山口」に停まるバスが1日2本出ています。
日帰りの場合は実質11:40分着の一択です。
料金は山形駅前からで大人一人2300円
まとめ
・湯殿山神社は出羽三山の一つである湯殿山の中腹にあり、古来から山岳信仰の対象として多くの修験者が訪れる
・本宮内は写真撮影禁止で、「本宮内のことは語るなかれ、聞くなかれ」とのしきたりがあるため、謎に包まれている
・湯殿山神社大鳥居から本宮の近くまではバスか徒歩で行くことができる
・湯殿山神社大鳥居までは車かバスかハイヤーで行くことが可能。ただし冬季は閉鎖される
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